2020/07/11 01:26
忘れていたフランスへの思い。
それを思い起こしてくれたのは、あの日はじめて泊ったシャンブル・ドットでした。
それはいわゆる民宿。
ツタの絡まる石造りのかわいいおうち。
迎えてくれたのは、一人のマダム。
彼女はすでに夫を亡くした、アーティスト。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/869352/blog/dfe19afec219d1cbdc168abf6d907fed.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
思い入れのある食器がかわいく、飾られたカップボード。
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/869352/blog/a797126c371000373df793c38769eaca.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
マダム手作りのコンフィチュール(ジャム)で
あたたかい朝食を。
彼女は私達と一緒にテーブルに着き、
亡くなった夫のこと、家族のこと、この街のこと・・・
初めて会ったにもかかわらず、色々と語ってくれました。
とは言っても、夫の通訳付きですが(^^;)
彼女を始め、ここから私はフランスの優しい人々に出会います。
高い空、どこまでも広がる大地、澄んだ空気・・・・
![](https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/user/blog/869352/blog/ee2bbbde6c52719d2f7218de3e173fc1.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=2048,type=downsize)
あの日初めて訪れたパリで感じた
フランスへのダメージは、一気に覆されました。
これこそが、フランスだったのだと。
そう、パリなんてフランスのほんの一部。
あとは、大自然に囲まれた農業大国。
本当は、こんな素朴な田舎のフランスが好き・・・♥
それに気づいたとき、逆にパリはパリであって
それはそれで魅力のある街なのだと気づくのでした。
ここから、私のChambre Mille Feuillesがはじまります。